石田 吉信

2014年6月30日 月曜日

銀座美容室ロンド石田吉信ブログ「渇き。」

中島哲也監督
「渇き。」



さっそく観てきました。


以下ネタバレあります。













なんだかエロ、グロとかってここのところ一気に園子温監督のオハコみたいになっちゃったなー、なんて比較しちゃったりしますが、

人を精神的に追い込むという点においては園子温監督のほうが僕は優れているんじゃないかと思う。

それは演出としての変態的なキャラクターもそうだし、演者自体も追い込み、変容させる気概やら。



その点、新星の小松菜奈ちゃんを中島哲也監督がどこまで追い込んで変容させたか、というと



まず、この映画は小松菜奈ちゃんはたいして出てないという(笑)



回想やフラッシュバック、
今、ここで、演じてるキャラクターの「イメージや思い出としての」存在としてでしか出てない。


それは中島哲也監督の演出で意図だろうだし、キャラクター作りとしていいけど、


ある意味、小松菜奈ちゃんを観にきた僕は残念でした(笑)

もっと、小松さんの透明感やハズレちゃってる感を変容させてでも露わにして欲しかった。

個人的にはヒミズの二階堂ふみちゃんを超えて欲しかったーなーなんて。



てかだいたいのシーンはとにかく役所広司さんばかりなので、
もはや、この映画は役所広司さんのハードボイルドアクション映画ですね(笑)
ポスターも役所広司さんだけでいい。

ジャッキー・チェンの娘を返せ!的な映画みたい。


この手の「劇薬につき」「ドラッグムービー」みたいなかんじなら、
やっぱり今まで観たことのない「何か」に期待してしまうけど、
僕はまずそれを感じなかった。
何と言ってもこれが残念。


なんかもう徹底的に救いのないかんじというか、
一切報いのないかんじというか、
圧倒的な屈辱感というか、
崖から落ちる最後の一糸を、どう見せるかみたいなところを観たかった。
まぁ、もしくは小松さんの最高に無二のヒロイン感(まだ言ってる)





きっと、ノンストップ感というか流れのいいテンポを作りたかったのか、それはそれで単調というか、なんだか次から次にくるグロいのが、飽きてくる。


なんかいきなり襲われるシーンがやけに多いんだけど、もはや何度も訪れるその襲われる前の「タメ」がB級ホラー映画のスクリームみたいなかんじにしか感じなかった。

もっと「間」のある心理描写や役所広司さんから離れた視点や小松さんの視点が欲しかった。

男の監督が男の俳優を主人公としてあそこまで寄って撮っていくと、
エゴイスティックになりすぎるというか、
魅せるというより、自分のコンプレックスやり切りたい!みたいに感じる。
不安に満ち溢れたその男に寄り過ぎ、割合占め過ぎですね。
もっと勝手な親たちだけじゃなく「子供」を撮ってほしかった。
ここ大事。


良作続きの中島哲也監督何がしたかったんでしょうね?

ここに来てなんでこんな浅いかんじになってしまったのか。
キャスティングミスか?
(役所広司さんにもう変容させる余地がなかった?小松さんが長回しに耐えられる程の演技力がなかった?)

「劇薬」らしいが
特に誰も壊れず、儚くもなく、ライブ感もない、
まぁまぁのぶっ飛び感と、まぁまぁの意外な結末感、
(いや、小松さんのあんなしょうもない死に方は嫌だな)

僕は好きな中島哲也監督だからここまで書くんだと思います。



単に期待し過ぎましたかね?

今の自分に合わなかったか、

他の人はみんな面白かったのかな?
 
『足りなかったなー』っていう、とりあえず今の率直な感想。



なかなかの酷評ですね(笑)
すみません。






石田吉信

Lond
03-5579-9693
東京都中央区銀座2-8-19 銀座aビル2F
http://www.lond.jp


投稿者 株式会社Lond | コメント(0)

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