Lond groupは「豊かで、幸せな雇用を一人でも増やしていく」
というパーパスに準じて今後も店舗出店を続けていきます。
その中で今、サスティナブルに配慮した内装作りができないか常に模索しています。
■表参道店のリニューアルに伴い、内装に3点サスティナブルな要素を盛り込んでみました。
①まずは、「シャンプー量り売り」の設備です。
今回改めて、少し大げさに、オシャレにシャンプーバーを作ることによって存在感を出して、
お客様への興味を強めてみました。
「より便利に」が作ったこの地球環境問題を、
「ちょっと不便」で、もしかしたら解決できるのかもしれない。
「シャンプーの量り売り」という新しい購買方法にはそんな希望を感じています。
まだまだ浸透していないので、少しずつ広めていきたいと思っています。
(量り売りだけでのご来店も大歓迎です。オリジナルシャンプー2種類とも1ml 7円(+税)で発売中。)
②次に【壁面】で、
今回、リサイクルボード【SOLIDO】を広く使いました。
こちらの壁は、
原料に火力発電所で発生する石炭灰のほか、
コーヒーショップから出る使用済み紙カップやコーヒー豆かすなど多岐にわたる廃棄物を配合し、
原料に占める再生材料比率が約60%を実現しています。
多くの廃棄物から製造されるセメントを含めると、
実に90%超が再生材料由来となります。
少しでも経済成長にバージン素材を避けて、
リサイクル素材、サステナブルな素材を使っていくことが、
まずは我々ができる小さな取り組みだと思い、この選択をしました。
③最後がレセプションカウンターの木になりますが、
こちら今回あえて木肌の出る木の上の部分を使いました。
木の上の部分は裁断で板が真っ直ぐになら故に、場合により廃材にされることも多いと
内装会社の方に聞いたので、あえてこちらの部分を選び使ってみました。
■横浜店に2点サスティナブルな要素を入れました
①レセプションの下の左官の際に、本来は産業廃棄物として捨てられるホタテ貝の貝殻を骨材として使用
ホタテもカキも、身をむいた後の貝殻は、水産加工場や家庭からゴミとして捨てられるのが一般的でした。
それが今、「再生利用資源」として脚光を浴びつつある。
Lond groupでも有効利用できないかこれからも模索していきます。
②漆喰壁(ピンク、水色、緑色壁)
漆喰はよく「呼吸する壁」といわれます。
これは、湿度の高い状態だと余分な水分を吸い取り、逆に湿度が低くなると水分を放出するという、
湿度調整の機能を持っているためです。
漆喰には細かな穴がたくさん開いています。この多孔質な表面で湿気をコントロールします。
梅雨時期など湿気の高い時期でも快適で、ダニ・カビ細菌を制御し、
アレルギー症状が発症しにくい環境を作ってくれるといいます
また、防臭効果も高く、美容室特有の匂いの軽減にもつながっています。
さらに、壁が汚れたときに壁紙の場合は張り替える必要がありますが、
漆喰であれば紙やすりで削れば汚れが取れるので更なる資源を使わずに済みます。
【漆喰壁のちから】
⚫︎調 湿
湿気の多い季節には土壁は湿気を吸い、乾燥した季節には水分を放ち空間を潤してくれます。
結露がない空間は、ダニ・カビ細菌を制御し、アレルギー症状が発症しにくい環境を作ります。
⚫︎ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドなどの有機化学物を吸収。
発散を抑制する効果があり、シックハウス症候群の心配がいりません。
⚫︎消 臭
家の中の嫌な生活臭を消臭します。悪臭を吸着・分解し、空気をクリーンにします。
⚫︎吸 音
土壁の粒子が話し声・掃除機・足音などの生活音の音漏れ・反射音を吸収し、軽減します。
⚫︎防 火
天然の土や砂が主成分で無機質不燃物からなり防火性に優れています。
漆喰は特に防火性が高く、建築基準法第2条9号において不燃材料に認定されています。
万が一の火災時にも、一般的に使われるビニルクロス(壁紙)などの
化学合成建材のように、有毒ガスを発生する危険性はありません。
⚫︎蓄 熱
土壁空間は、温まりにくいですが、一度温まれば暖を保ち、冬の暖房効果が上がります。
美容室の中に【サスティナブル】な要素を盛り込み、
お客様との会話の中に《気候変動》や《プラスチック》の問題、
「未来」や「ムダ」などについての話が
生まれたらいいなと想いを込めて内装作りをしてみました。
美容室オーナーさんや箱物商売されているオーナーさんへ、
何かインスピレーションになればとも想います。